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【古森義久の緯度経度】米メディアの日本偏向報道の理由は「欲求不満」だ

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【古森義久の緯度経度】
米メディアの日本偏向報道の理由は「欲求不満」だ

 米国のニューヨーク・タイムズなど大手メディアは今回の大統領選報道で大きな誤認や偏向を露呈した。同紙は日本報道でも安倍晋三首相に「右翼」とか「ナショナリスト」という侮蔑のにじむ表現を使ってきた。

 こんな言葉にどれほどの客観性や正確さがあるのか。なぜこんなレッテル言葉が出てくるのか。米欧メディアの日本についての報道や評論を長年、分析してきた米国人学者アール・キンモンス氏に尋ねてみた。

 同氏は米ウィスコンシン大学で日本歴史研究の博士号を得て、英国のシェフィールド大学で教え、現在は日本の大正大学の教授を務める日本研究のベテラン学者である。この課題を「海外のマスコミにおける日本のイメージ」という研究報告にまとめてきた。

 「安倍氏は米国の基準では右翼にはまったくあてはまらない。宗教色が皆無、国内政策もリベラル的な『大きな政府』志向だ。だがニューヨーク・タイムズや左傾の米側日本研究者らは軽蔑をにじませた右翼という用語を故意に使う。不正確で偏向した描写だ」

 ナショナリストという言葉もふつうなら自国や自民族を愛する人という意味だが、偏狭な民族主義者という示唆もある。キンモンス教授はこの点も米側の報道は偏向だという。

 「普通の意味なら米国を含め、どの国でもナショナリストではない政府の長はいない。だが安倍首相にはその言葉の負の意味だけを押し出してレッテルを貼る。オバマ大統領をナショナリストとは決して呼ばない。偏向といわざるをえない」

 安倍氏に対する歴史の「否定」や「修正」の糾弾にも同教授は反論する。

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