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【主張】対北制裁決議 抜け穴ふさぐ努力続けよ

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【主張】
対北制裁決議 抜け穴ふさぐ努力続けよ

 9月の北朝鮮の核実験を受け、国連安全保障理事会が新たな制裁決議を全会一致で採択した。

 決議は通算して6回目である。核・ミサイル開発放棄を求める国際社会の決意を実効あらしめるためには、決議内容の着実な履行と監視が欠かせない。

 新決議の特徴は、核・ミサイル開発の資金を断つことを主眼に、北朝鮮の主な外貨収入源である石炭輸出に上限を設定した点だ。

 前進はみられるが、厳格な制裁に慎重な中国を説得するため採択までに2カ月半を要したことは無視できない。この間も北朝鮮は弾道ミサイルを発射した。もどかしさを強く感じる。

 1月の核実験を受けた3月の安保理決議には「最強の制裁」(米大使)を盛り込んだはずだった。だが、実際には「抜け穴」があり、金正恩体制への大きな打撃とはならなかった。

 3月の決議で石炭の輸出禁止を決めたものの、民生目的は例外としたことが大きい。中国が決議後に輸入を増やす事態も生じた。

 今回は、民生目的でも年間の上限として4億ドルか750万トンという基準を設けた。国連の全加盟国に毎月の報告を求め、上限の95%に達した時点で北朝鮮からの購入を禁止する。

 新決議で、北朝鮮の総輸出額の4分の1に当たる約8億ドルを減じることができるという。石炭輸出の「抜け穴」を狭める仕組み作りに腐心した点はうかがえよう。

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