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第32回正論大賞 受章者の喜びの言葉 ≪大賞≫木村汎氏「育てていただき深謝の気持ち」

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第32回正論大賞 受章者の喜びの言葉 ≪大賞≫木村汎氏「育てていただき深謝の気持ち」

木村汎氏 木村汎氏

                   

【第27回大賞受賞者の「お祝いの言葉」】

拓殖大学学事顧問・渡辺利夫氏「『青年の生気』立ちのぼる碩学の文章」

 何という凄(すご)い執筆意欲を漲(みなぎ)らせる研究者だろうか。老境にいたり立てつづけに「プーチン」と題する二冊の大著、一つを「人間的考察」、二つを「内政的考察」として上梓、次いで三冊目を「外交的考察」、四冊目を「終焉的考察」として構想中だという。

 人は誰しも、自分の専門とする分野以外のテーマについては、この人の見解にしたがっていれば判断にまずは間違いなかろうという「わが内なるオピニオンリーダー」を隠しもっているものだが、門外漢の私がロシアのことを考えるときに必ず思い浮かべるのは木村汎氏の著作である。

 ロシアという複雑を極める強大な生命体を腑(ふ)分けして精細に観察、これらを再構成してその存在の真実を世に証すというのが木村氏の叙述のスタイルである。ひたすら手間のかかる仕事を飽くことなくつづけて氏のプーチノロジーが着々と進められている。KGB(ソ連秘密警察)の一退役大佐にすぎなかったプーチンが位をきわめ、G7の指導者を振り回すほどの力量を身に付けるまでなったのはなぜなのか。

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