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第32回正論大賞 受章者の喜びの言葉 ≪大賞≫木村汎氏「育てていただき深謝の気持ち」

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第32回正論大賞 受章者の喜びの言葉 ≪大賞≫木村汎氏「育てていただき深謝の気持ち」

木村汎氏 木村汎氏

 マスメディアの世界では、連日カレントな事件、それに関する報道が次から次へと洪水のように押し寄せる。そのような活字が氾濫する中で己の文章に注目し、且(か)つ最後まで読み通していただくのは、至難の業である。例えばタイトル、そして小見出しの付け方が大きく作用する。「最近のロシアを巡る国際情勢」といった漠然かつ悠長な題の付け方では、多忙な現代人は洟(はな)もひっかけてくれない。現に、私のタイトルが原案どおり採用されたことは皆無である。常に“正論”担当者による絶妙のネーミングによって置き換えられた。

 文章の書き出しも、同様に重要。私は、司馬遼太郎氏の所謂(いわゆる)「自転車漕ぎ操法」を念頭におくことにした。書き出しは短く、だが滑らかに始める。次は、やや長い文章へと加速してゆく。もとより、いったん食いついた読者を途中で手放すのは、愚の骨頂。こう教えた米国のミリオンセラー作家スティーブン・キング、故ヒチコック監督による、次から次への「巻き込み手法」も参考になる。

 現在、“正論”コラムは2千字という厳しい字数制限を敷いている。この字数では、学術論文とは異なり、先行研究や己の仮説を嫋嫋(じょうじょう)と説明する余裕などあるはずはない。

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