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【風を読む】中国経済の動向を注視せよ 中国の「トランプは保護主義」主張に惑わされるな 論説副委員長・長谷川秀行

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中国経済の動向を注視せよ 中国の「トランプは保護主義」主張に惑わされるな 論説副委員長・長谷川秀行

 指摘すべきは、こうした対中経済の諸懸案は、中国を敵対視するトランプ氏の主張とは何ら関係なく、以前から各国が取り組んできたテーマだということだ。法の支配が不十分な中国に対し、厳しい姿勢で改革を迫ることは、安倍晋三政権の一貫した対中戦略でもある。

 気をつけたいのは、中国が日米欧の主張に反論するため、これらとトランプ氏の言動を意図的に結びつけて、「中国に対する保護主義的な動き」とひと括(くく)りに断じかねないことだ。

 そうした議論を許さないためにも、日本の対中戦略や通商政策と、トランプ氏の「暴論」とは明確に区別しておきたい。

 トランプ氏は中国製品に高率関税を課すと言ったが、一方的な引き上げはWTO協定で禁じられている。自国の都合を強引に通そうとする点で、この考え方はむしろ中国に近いのかもしれない。同調する余地などまったくないのは当然である。

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