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【風を読む】中国経済の動向を注視せよ 中国の「トランプは保護主義」主張に惑わされるな 論説副委員長・長谷川秀行

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中国経済の動向を注視せよ 中国の「トランプは保護主義」主張に惑わされるな 論説副委員長・長谷川秀行

 世界の貿易をめぐる昨今の関心事は、次期米大統領に就くドナルド・トランプ氏の保護主義的な言動と、それに翻弄される国際社会だろう。ただ、これとは別に忘れてはならないことがある。中国経済の動向だ。

 この1年を振り返ると、通商上の懸案は、もっぱら中国による鉄鋼製品の過剰生産と、市場を歪(ゆが)める安値輸出だった。5月の伊勢志摩サミットや9月の北京での20カ国・地域(G20)首脳会議で、これが主たる議題になったことは記憶に新しい。

 G20では、この問題を協議するフォーラム設置を決めた。だが、その準備会合に中国の姿はなかった。議長国を務めたG20を乗り切れば、あとは知らぬということか。批判を嫌って合意を無視したとみるほかない。

 中国に対しては、世界貿易機関(WTO)協定上の「市場経済国」に認定するか否かの問題もある。認めれば、中国はダンピング(不当廉売)調査で不利な条件を課されなくなる。

 先に米政府は「(認定の)機は熟していない」という見解を示した。鉄鋼問題などを踏まえれば見送りは妥当で、日米欧で歩調を合わせる必要がある。

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