産経ニュース

【スポーツ茶論】正木利和 スタジアムの周辺で

ニュース コラム

記事詳細

更新

【スポーツ茶論】
正木利和 スタジアムの周辺で

 大阪のヤンマースタジアム長居前の広場に、「高きへ」というタイトルのつけられた碑がある。その2本の石柱には、ひらがなで短歌が刻まれている。

 こころよりからだへ

からだわがいとしきものよあひともにこのおもきつちけりてかなたへ

 からだよりこころへ

こころわがたのもしきものたづさへてはしりたたへむこのつちをこそ

 詩人、高橋睦郎氏の作だが、スポーツを媒介に精神と肉体がそのかたわれ同士として呼応するさまを、これほど叙情豊かに表現した歌はないのではないか。

 毎年、大阪国際女子マラソンの朝、このモニュメントを見上げ、黙読する。これから42・195キロに挑む勇敢な女性たちのことを思って。

                 □   □

 いまではコンサートで年に一度訪れるかどうかの大阪城ホールにも、行けば必ず足を運ぶモニュメントがある。四半世紀ほども前、ボクシングの辰吉丈一郎がカリスマ的な人気を博し、国際室内陸上でセルゲイ・ブブカが走り高跳びの室内の世界記録を塗り替えていたころ、会場に着くと、まず北ロビーに行った。そこには「雄飛」と名付けられた壁画がある。

続きを読む

関連ニュース

【川越一のスポーツ茶論】卓球王国・中国焦らせた平野美宇16歳

「ニュース」のランキング