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【オリンピズム】1964東京(8)東洋の魔女 「お化粧をしなさい」

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【オリンピズム】
1964東京(8)東洋の魔女 「お化粧をしなさい」

宿敵ソ連を下して金メダルを獲得し、うれし泣きの日本チーム。左は河西昌枝主将=駒沢オリンピック公園総合運動場体育館 宿敵ソ連を下して金メダルを獲得し、うれし泣きの日本チーム。左は河西昌枝主将=駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

 筑波大学から日立に進み、江上由美、中田久美らと黄金期を築く。ロサンゼルス五輪では彼女らとともに銅メダルを獲得した。「東洋の魔女」の主将、河西昌枝と親しくなるのは現役引退後だ。意外だったのは、スパルタで知られ「鬼」と呼ばれた大松を「やさしい人」と評したことだ。そしてこう言われ続けた。

 「お化粧をしなさい。口紅を塗りなさい。ヒールのある靴を履きなさい」

 それは、金メダルチームの主将として注目を浴び続けた女性としての矜持(きょうじ)だったのかもしれない。三屋は、「私はよく、口紅を忘れるんですけどね」と笑った。

 現在は日本バスケットボール協会会長。男子リーグの分裂で混迷した協会に会長として乗り込んだ川淵三郎を、小野清子とともに副会長として支え、昇任した。川淵はサッカー、小野は体操で東京五輪の中心選手だった。河西を含め3人の共通するのは「アイ・シンク(私はこう思う)とはっきりいえる強さ」だと三屋は話す。東京世代に鍛えられ、後進には「とりあえず」を禁句に、と伝えている。

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