産経ニュース

【日曜に書く】「毎日の野郎がいらんことを」「産経、この始末どうつけてくれるんだ」…根深い病根、非運のゾンビ炉「もんじゅ」 論説委員・長辻象平

ニュース コラム

記事詳細

更新

【日曜に書く】
「毎日の野郎がいらんことを」「産経、この始末どうつけてくれるんだ」…根深い病根、非運のゾンビ炉「もんじゅ」 論説委員・長辻象平

高速増殖原型炉「もんじゅ」の内部(原子炉上部)=福井県敦賀市 高速増殖原型炉「もんじゅ」の内部(原子炉上部)=福井県敦賀市

 「夏果てて秋の来るにはあらず」という一節が「徒然草」の第155段にある。

 物事がある局面を迎えるに当たっては、突然ではなく、そこに至る積み重ねがあると兼好法師は言っている。

 人生もまたしかり。「死は前よりしも来らず。かねて後に迫れり」と説いている。

この窮状に至る必然性

 年末までに、高速増殖原型炉「もんじゅ」の運命が決まる。廃炉告知の可能性が高い。

 この非運の原子炉の姿に700年昔の徒然ツイートが、ぴたりと重なってしまうのだ。

 1995年12月のナトリウム漏れ以来の事故と不祥事と無為を積算した「負の総和」が、ついに「存在の必然性」を抜き去ったことによる廃炉議論の始まりである。

 ほとんど無稼働のまま、毎年100億~200億円もの国費を空費しつつ、20年以上存続し得たのは、発電用核燃料の有効利用にかける、国の期待の高さがあったからに他ならない。

 だが、その間にもんじゅは不可逆的に衰退していた。破綻しているにもかかわらず、国策で生き続ける中国の企業が昨今、ゾンビに例えられる。同じ意味でもんじゅは「高速増殖ゾンビ炉」に化していたのだ。

続きを読む

「ニュース」のランキング