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【素描点描】暴言王トランプ氏を支える「普通の白人」(ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇)

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【素描点描】
暴言王トランプ氏を支える「普通の白人」(ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇)

トランプタワーの前に集まったトランプ氏支持者ら=8日、ニューヨーク(AP) トランプタワーの前に集まったトランプ氏支持者ら=8日、ニューヨーク(AP)

 米国では、トランプ氏の根強い人気を研究する本が相次いで出版されている。「通常なら支持率が急落するはずの暴言を吐いても、『コアの支持層』が離れないどころか、逆に奮い立つ特殊性」(ニューヨーク市立大学バルーク校のデビッド・バードセル教授)に社会が驚いているからだ。

 既存の政治や支配階級に対する不満、事業家としての成功体験への憧れなど、トランプ人気の分析は諸説あるが、米国の社会心理学者、アーリー・ホックシールド氏が唱える「割り込み理論」が注目されている。

 ホックシールド氏はトランプ氏の支持者が多い南部州で潜行調査し、その体験記をまとめた「かの地に住む異邦人」をこのほど刊行した。書き起こしたインタビューが4千ページ超に及んだという力作である。

 マンハッタンを最近訪れたホックシールド氏によると、「トランプ氏支持の中核は、仕事で成功し、子供を立派に育てて、幸せな老後を送りたいと思う、普通の白人たち」だという。

 とはいえ、格差社会の米国は中産階級泣かせである。子供を大学に入れるにも、医療保険を購入するにも多額のお金がいる。「白人の中産階級は『いつかは自分たちも…』とこつこつと働き、まるで列で並ぶかのように成功する順番を辛抱強く待っていた」(ホックシールド氏)

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