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【正論】外交落着に近付いた「ハイ・タイム」は遠くに去った 北朝鮮制裁の意味を再確認せよ 東洋学園大学教授・櫻田淳

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【正論】
外交落着に近付いた「ハイ・タイム」は遠くに去った 北朝鮮制裁の意味を再確認せよ 東洋学園大学教授・櫻田淳

東洋学園大学教授・櫻田淳氏 東洋学園大学教授・櫻田淳氏

 9月上旬、北朝鮮が過去最大規模と評される5度目の核実験を強行した。目下、国際連合安全保障理事会の枠組みだけではなく関係各国独自の体裁で、対朝制裁の強化に向けた議論が進められている。従来、日本の対朝政策は、「対話と圧力」を骨子としてきたけれども、その「圧力」の意味は、この機に確認し直す必要があろう。

≪決定力に欠ける日米韓の圧力≫

 北朝鮮にかかわる案件の落着に向けた「圧力」とは、中露両国の「鴨緑江の向こう側からの圧力」か、日米韓3カ国や国連の「38度線の向こう側からの圧力」の何(いず)れかである。従来、北朝鮮は、何をしても「鴨緑江の向こう側からの圧力」はかからないであろうと高をくくってきたであろうし、中国も、北朝鮮の一連の暴挙が結局、自分に向けられたものではないと見切っていたであろう。

 こうした中露両国、特に中国と北朝鮮における二重の「高をくくった」姿勢こそが、事態を深刻にしている。しかも、「38度線の向こう側からの圧力」は、朝鮮半島の歴史上の位置や北朝鮮の国情を踏まえれば、「鴨緑江の向こう側からの圧力」に比べれば決定力に欠けるという現実は、直視されなければなるまい。

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