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【東京特派員】「凌雲閣」「Beeタワー」…タワーが消える世の転変 湯浅博

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【東京特派員】
「凌雲閣」「Beeタワー」…タワーが消える世の転変 湯浅博

 日本最古の遊園地「花やしき」に立つ「Beeタワー」が壊されると聞いて、久々に浅草をのぞいた。子供の頃に遊んだ花やしきは、浅草寺本堂のすぐ西にあり、狭い空間を疾駆する日本初のローラーコースターで度肝を抜かれた記憶がある。

 花やしきはその名の通り、江戸の嘉永6年に牡丹(ぼたん)や菊の花園として誕生し、明治はじめには遊具がおかれた。真ん中よりやや右寄りにそびえる地上45メートルのタワーは、この9月26日に運転を停止し、解体がはじまった。

 ところが、雷門から仲見世を抜けていくのに手間取った。浅草は移転騒ぎの築地市場と並んで、外国人観光客の人気を二分するスポットである。その賑(にぎ)わいには、圧倒されてしまう。頭上を中国語がけたたましく飛び交うのはもちろんだが、英語よりインドネシア語、タガログ語というアジア勢の声が弾んでいる。

 お目当ては、海外のガイドブックがいう「江戸情緒」であるらしい。貸衣装の着物姿で歩くカップルはほぼ中国語だが、それを日本人と間違えてか、欧米系の夫婦がポーズを注文して写真に収めていた。昔から“街ごとカーニバル”の浅草は、常に時代の風を受けて変転が著しい。

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