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【主張】大学ランキング 順位より独創性が大事だ

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【主張】
大学ランキング 順位より独創性が大事だ

 日本の大学の国際的な評価はこの程度か。そんな危機を感じた人もいるだろう。

 英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が発表した世界大学ランキングで、東大は39位(昨年43位)だった。

 アジア圏ではシンガポール国立大(24位)、中国の北京大(29位)、清華大(35位)の3校が、東大より上位にランクされている。

 200位以内は、日本は東大と京大(91位)の2校だけだが、韓国はソウル大(72位)など4校が入っている。

 大学における教育と研究は、その国の将来性を測る重要な指標の一つである。必ずしも順位にとらわれるのではなく、第三者の評価を冷静に分析し、日本の大学の現状と課題を正しく把握して改革に生かさなければならない。

 専門誌の編集長は、日本の大学の問題点として、資金不足と海外の大学との共同研究の少なさを挙げた。そのうえで、順位を伸ばしている周辺国の大学に対し「日本は後れをとらないようにしなければならない」と警告している。

 日本語中心の教育、研究環境がグローバル化のネックになっていることは否めない。たとえば、評価項目の中で「教育」と「研究」では、東大はシンガポール国立大より高い評価だったが、「国際化」の評価での大差が響いて総合順位が低くなったという。

 文部科学省は平成26年に、世界レベルの教育研究を行う「スーパーグローバル大学」を選定し、重点支援する施策を始めた。世界に開かれた大学を目指すのは当然のことだ。しかし、その手段として「選択と集中」が行き過ぎると、大学ごとの特徴や研究者の独創性が失われていく恐れがあることも、強く指摘しておかなければならない。

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