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【話の肖像画】PL学園野球部元監督・中村順司(5)正しい野球教えていくのが恩返し

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【話の肖像画】
PL学園野球部元監督・中村順司(5)正しい野球教えていくのが恩返し

PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影) PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影)

 〈監督として甲子園通算6度の優勝を誇り、歴代2位の通算58勝で、勝率は8割5分3厘に達する。通算50勝以上での最高勝率は将来、更新するのが最も困難な記録の一つといわれる〉

 「最高勝率」は監督である私が作ったのではなく、選手たちが作ってくれたものです。更新が不可能とされる甲子園記録といえば、桑田(真澄、元巨人など)の戦後最多となる通算20勝や、清原(和博、元西武など)が残した13本塁打という歴代最多本塁打でしょう。しかも、彼らは自分たちの力で作った記録であり、選手に作ってもらった私の記録とは次元が違いますよ。

 「記録は破られるためにある」という言葉がありますが、最高勝率は大阪桐蔭の西谷浩一監督(これまでに甲子園優勝4回、通算成績は37勝8敗で勝率8割2分2厘)が抜くのではないでしょうか。

 〈平成10年春の甲子園準決勝で松坂大輔(ソフトバンク)を擁する横浜に敗れたのを最後にPL学園監督を退任する。前年の夏を最後に勇退するつもりだったが、後継者が決まらなかったために率いた最後の甲子園で新たなスターと激突した。高校野球の監督とは何ともドラマチックな稼業である〉

 昭和55年の秋にPL学園で監督になってから素晴らしい時間を過ごすことができた。野球を教えるのが大好きですから、監督をやめたのは目標を失ったからでも燃え尽きたからでもありません。20年近く監督を務めてきたので、後進に道を譲る時期がきたと感じたのです。横浜に敗れた後に選手たちが胴上げをしてくれたのですが、負けて胴上げというのも妙な感じがしましたね。

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