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【正論】小池都政は多様化を進めよ 国政は中国の文明論的挑戦に備え、日米同盟強化を 希望支える日本のビジョンを 同志社大教授・村田晃嗣

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【正論】
小池都政は多様化を進めよ 国政は中国の文明論的挑戦に備え、日米同盟強化を 希望支える日本のビジョンを 同志社大教授・村田晃嗣

 1964年にアジアで初めてとなる東京オリンピックが開かれた頃、中国は核保有国になり、アメリカは前年のケネディ大統領暗殺に傷つき、黒人公民権運動に揺れていた。他方、日本は「奇跡の経済成長」の最中で、4年後の1968年には世界第2位の経済大国になる。明治維新からちょうど100年のことであった。

 もちろん、2回目の東京オリンピックの後に、初回の折のような明るい未来像を描くことは困難であろう。

 今年は、小説家の司馬遼太郎氏、国際政治学者の高坂正堯氏、俳優の渥美清氏が亡くなって20年に当たる。この間、日本は司馬氏のような大局的歴史観と高坂氏のようなバランス感覚、そして、寅さんの愛した故郷を多分に喪失してしまった。しかも、少子高齢化は加速するばかりである。

 ≪中国の文明論的挑戦に備えよ≫

 それでもなお、否、だからこそ、2020年の東京大会を迎える日本には、将来を見据えたビジョンが求められている。

 まず、日本は多様で寛容な社会を実現しなければならない。いま欧米は人種や宗教、ジェンダーの多様性に直面し、悩んでいるが、日本にとってもひとごとではない。

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