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【葛城奈海の直球&曲球】拉致問題「風化したのでは」…国を動かすのも最終的には国民だ

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【葛城奈海の直球&曲球】
拉致問題「風化したのでは」…国を動かすのも最終的には国民だ

 北朝鮮が5回目の核実験をした今月9日の前日、都心のホテルで、政府と東京都の共催による「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」が開催された。注目の小池百合子都知事も主催者あいさつに立つということで多数のメディアが詰め掛けた。会の後半に行われた北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」公開収録には、私も進行役として出演した。

 関係者あいさつで特に鮮烈だったのが、拉致被害者、増元るみ子さんの弟、増元照明さんが語気を強めて放った言葉だ。「人の命には限りがあるんです。それを忘れているんじゃないですか、政府は」

 拉致事件が多発したのは昭和53年前後。以来、40年近い歳月が流れている。残る政府認定被害者12人に加え、警察が「拉致の可能性を排除できない失踪者」は800人超。被害者本人の加齢とともに、一日千秋の思いで待つ家族もくしの歯が欠けるように世を去っている。

 北朝鮮が拉致を認め、被害者5人が帰国してから、はや14年。先月末、福井県敦賀市で開催された政府主催の拉致問題啓発映像上映会では、被害者の地村保志さん自身が、「帰国した14年前には、よく『地村さん』と声をかけられたが、そのようなこともほとんどなくなった。それだけ風化したのでは」と発言。司会の私もまったく予期しなかった発言に、地村さんの強い焦燥感を感じた。

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