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【産経抄】築地市場から豊洲市場へ 移転の裏にはまったく違う種類の怪物がうごめいているようだ 9月1日

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【産経抄】
築地市場から豊洲市場へ 移転の裏にはまったく違う種類の怪物がうごめいているようだ 9月1日

東京都中央区の築地市場 東京都中央区の築地市場

 魚市場の移転について、激しい議論が続いていた。といっても、築地市場(東京都中央区)から豊洲新市場(江東区)への移転の話ではない。

 ▼もともと魚市場は江戸時代以来、日本橋にあった。明治の終わりごろ、東京市から出た移転命令をめぐって、賛否が分かれる。ところが大正12(1923)年の関東大震災によって、日本橋魚市場は灰燼(かいじん)に帰し、多くの市場関係者が亡くなった。

 ▼辛くも生き残った卸会社の社長の田口達三らは、市民に魚を届けるために、早速芝浦に仮設の市場を設立する。同時に、当時築地にあった海軍技術研究所の所長と土地の賃貸の交渉を始めた。「魚河岸の文人」と呼ばれた仲買人の故尾村幸三郎さんによると、これが昭和10年の築地市場の開設につながる(『魚河岸怪物伝』)。

 ▼東京都の小池百合子知事は昨日、記者会見を開いて、11月に予定されていた築地移転の延期を正式に表明した。土壌汚染の懸念がある豊洲の地下水について、最後の調査結果が出るのは来年1月である。その前に移転を完了するのは、確かに「食の安全」の面から筋が通らない。

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