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【正論】中国人観光客の「爆買い」が失速し始めた…ツーリズムを経済活性化の軸に 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

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中国人観光客の「爆買い」が失速し始めた…ツーリズムを経済活性化の軸に 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

吉崎達彦・双日総合研究所チーフエコノミスト 吉崎達彦・双日総合研究所チーフエコノミスト

≪インバウンドは好調≫

 流行語大賞になった言葉は、翌年になると急に失速したりすることがあるものだ。昨年、大いに世間をにぎわした「爆買い」という言葉も、どうやらそのパターンを歩んでいるように見える。

 訪日外国人客数、いわゆるインバウンド自体は相変わらず好調だ。もともと年間800万人程度であったものが、アベノミクスによる円安やビザの発給要件の緩和、格安航空会社(LCC)の普及などを受けて、訪日客数が急激に増え始めた。昨年は前年比ほぼ5割増しの1974万人となり、「年間2000万人」という当初の政府目標をほぼ達成した。今年も上半期の実績は1171万人で、単純に2倍すれば今年も2300万人は堅いところである。

 特に訪日客数の約4分の1を占める中国人観光客の消費意欲は強く、電気釜や化粧品から、果ては紙おむつまでもがよく売れた。おかげで昨年の旅行収支の受取額は3・5兆円となった。これは貿易収支で言えば、自動車部品や鉄鋼の輸出額に匹敵する。このことが国内消費を下支えしてきたことは、誰もが知るところであろう。

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