産経ニュース

【大阪特派員】山上直子 「後妻業の女」と関西弁の妙味

ニュース コラム

記事詳細

更新

【大阪特派員】
山上直子 「後妻業の女」と関西弁の妙味

 「大竹しのぶさんが言ってたけど、関西弁ほど難しいもんはないそうや」

 愉快そうに話すのは、大阪在住の直木賞作家、黒川博行さんである。原作「後妻業」(文芸春秋)が映画化され、大竹さん主演の「後妻業の女」が今週末に公開される。一足早く、感想を聞いてみた。

 重くなりがちな社会派のテーマをコミカルに仕上げた点を評価しつつ、「やっぱりネーティブでないとね。さすがに、大阪出身の笑福亭鶴瓶さんや水川あさみさんは完璧やったワ」と笑う。実は、シナリオの関西弁を監修したのだった。

 原作は、高齢男性の財産をねらい結婚詐欺を繰り返す女と、高齢化社会の闇をリアルに描いた作品だ。発表後に京都で類似の事件が発覚し、「予見していた?!」と話題になった。

 物語の舞台は大阪で、ほとんどの登場人物は関西弁という設定である。そのためか、豊川悦司さん(大阪)や尾野真千子さん(奈良)ら、出演者の多くが関西出身という布陣。その中で、東京出身の大竹さんが苦労しただろうことは、想像に難くない。

 大阪弁を中心とする関西弁をまねるのが難しい理由の一つは、イントネーションだといわれる。もちろん単語自体のアクセントも違うのだが、全体の抑揚が独特なのだ。

続きを読む

「ニュース」のランキング