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【産経抄】日本と皇室の未来のために知恵を絞ろう 8月9日

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【産経抄】
日本と皇室の未来のために知恵を絞ろう 8月9日

 「皇后さまと、ゆっくり過ごしていただきたい。心から願うとともに、もう一つの思いも消えない。たとえ公務がかなわなくなっても、天皇陛下のままでいていただきたい」。

 ▼天皇陛下が「生前退位」の意向を示されている。前月、突然飛び込んできたニュースを受けて、書いたコラムをこう結んだ。昨日の午後、ビデオで表明された「お気持ち」を聞いて、大いに反省した。なんとも、甘ったるいことを書いたものだ。

 ▼陛下はおっしゃっている。象徴天皇の務めとはなにか。「まず国民の安寧(あんねい)と幸せを祈る」「同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添う」。お言葉の通り、大規模な自然災害が発生するたびに、被災地に足を運ばれた。膝を床につけ、目線の高さを同じにして被災者を励ます、「平成流」のスタイルを貫かれてきた。

 ▼先の大戦の激戦地を訪れ、犠牲になった人を悼む慰霊の旅も大切にされてきた。そんな務めが果たせなくなったら、天皇の位にとどまるわけにはいかない。大病も経験された82歳の陛下が、国民に伝えたメッセージは明らかである。ご自身の健康が悪化した場合、社会に与える影響についても、深く憂慮されている。

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