産経ニュース

【正論】戦後71年に思う 国民の殉難を想起し、今日の戒めとする試み 靖國の英霊の大前が適しい 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
戦後71年に思う 国民の殉難を想起し、今日の戒めとする試み 靖國の英霊の大前が適しい 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

東京大学名誉教授・小堀桂一郎氏 東京大学名誉教授・小堀桂一郎氏

 昨年の8月1日に靖國神社で戦後初めての「済南・通州両事件殉難者慰霊祭」といふ祭事が民間有志の発案により行なはれてゐる。

 ごくささやかな内輪の催しであつたし、特に広報にも努めなかつたので、参列者も多くはなく、こんな行事があつた事を知つてゐる人も少ないだらう。

≪無辜の戦争殉難者の慰霊≫

 それでも本年もその第2回の慰霊祭を8月6日の土曜日に斎行する予定である。偶々(たまたま)その日は広島に原爆が投下された記念日に当つてゐる。これは沖縄の地上戦終結の日、長崎の原爆被害の日、又東京の下町が大空襲を受けた日等と並んで過ぐる大戦で非戦闘員である一般市民が大量殺戮(さつりく)の悲運を蒙つた殉難の象徴的な日付と考へてよいと思ふ。本年は殊に広島の大虐殺の実行責任者である米合衆国大統領の、その70年後の後任者が現役の身を以(もつ)て原爆被害者の慰霊碑に詣で来り、謂(い)はばその罪責を自ら認めたのであるから、此(こ)の日を無辜(むこ)の戦争殉難者の慰霊を斎行し、その悲痛の記憶を新たにする日とするのは適切であらう。

続きを読む

「ニュース」のランキング