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【ん!?】日本語最後の謎「ん」…実は不可欠な音と表記なのだ

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【ん!?】
日本語最後の謎「ん」…実は不可欠な音と表記なのだ

 「見逃せないタイトルの本がありましたよ」と同僚が教えてくれたのが、文献学者の山口謠司さんの著書『ん』(新潮新書)。「日本語最後の謎に挑む」という副題がついている。買い求めてみたら面白すぎて一気読み。こんなヘッポコなコラムが同名で申し訳ないです。

 いきなり目からウロコだったが、万葉仮名には「ん」という文字はなかったそうだ。だけど「ン」という音が含まれる言葉はある。どうやってたかというと「イ」や「ム」や「ニ」を使っていた。代役を立てていたのだ。その後「く」「レ」「ゝ」みたいな記号も使われたりしたそうだが、なかなか定着せず。しばらくはそれで構わなかったようだけど、「書き言葉」が庶民に広がるとともに、表記する必要性が高まっていったという。

 片仮名の「ン」が使われた最古の例は1058年。平仮名の「ん」は1120年が初出。ただし当時の読み方は「む」に近かったようで、平安末期になってやっと、いまのように「ん」を「ん」と読むようになって、そのうちに日本語に不可欠な音と表記になったそうだ。

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