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【話の肖像画】タレント・萩本欽一(3)ひどい目に遭い、人生が好転

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【話の肖像画】
タレント・萩本欽一(3)ひどい目に遭い、人生が好転

坂上二郎(左)と2人で「コント55号」として活躍=昭和45年 坂上二郎(左)と2人で「コント55号」として活躍=昭和45年

 〈子供の頃は内気な少年だったという。東京の台東区立御徒町中学校(現・御徒町台東中学校)に入学して、ある出会いがあった〉

 担任の女性の先生は、おとなしかった僕をいたずらっ子の隣の席に座らせたんです。そうしたら、その子が悪さをするときに付き合わされるようになったの。

 ある日、その子に言われて黒板に先生のあだ名を大きな文字で書いた。先生が来て「誰が書いたの?」と言うから、僕がしょんぼりしながら立ったんだ。そうしたら先生は笑いながら、「萩本くんが書いたの? 萩本くん、男の子には、これぐらいの勇気がないとダメなのよ」と言ったの。怒られると思っていたのに怒られなくて、胸を打たれた。それでも当時は内気で、先生に「ありがとう」なんて言えなくて。それで、先生に恩返しをしたくて、授業中に答えが分からなくても手を挙げるようになりました。

 そうしたら先生に指されちゃって。そこでさっと立ち、「分かりません」と言ったんだ。クラス中の生徒が大ウケしていました。そのうちに周りから「面白いやつだな」と思われるようになって…。トークでも笑いを取るようになったんです。「先生に恩返しをしたい」という思いで、人生が大きく変化したんです。

 〈お笑いタレントを志すようになった少年は、私立駒込高校卒業後に東京・浅草の東洋劇場に入った。そこで同じ浅草にあるフランス座で働いていた坂上二郎と出会う〉

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