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【正論】正当性ない「トランプ発言」に動じない日米同盟に 大阪大学大学院教授・坂元一哉

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【正論】
正当性ない「トランプ発言」に動じない日米同盟に 大阪大学大学院教授・坂元一哉

坂元一哉・大阪大学大学院教授 坂元一哉・大阪大学大学院教授

 米国共和党の大統領候補になることが確実になった不動産王、ドナルド・トランプ氏。普通の候補者なら「一発退場」となるような政治的、社会的問題発言を繰り返すたびに、退場どころか支持者を増やし、勢いを増している。

 背景には、米国政治社会の現状に不満を持ち、既存の政治家に失望した人々が、現状を変えてくれそうな候補者なら、多少問題があっても誰でもいいと考えていることがある、との分析もある。

 ≪米国の偉大さを傷つける主張≫

 その分析の当否はともかく、トランプ氏の主張にはたしかに問題が多い。外から見て最も大きな問題の一つは「米国を再び偉大にする」といいながら、同盟国や友好国との関係にひびをいれる主張をすることだろう。

 なかでもひどいのは、不法移民の取り締まりのためにメキシコとの国境に壁をつくるが、その費用はメキシコに支払わせるという主張である。国境を接する同盟国(米州機構加盟国)にそんな主張をするのは、米国の偉大さに反する行為以外の何ものでもない。

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