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【産経抄】それにひきかえ舛添さんの美術収集って…5月19日

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【産経抄】
それにひきかえ舛添さんの美術収集って…5月19日

 第一次世界大戦後のロンドンやパリで、絵画や彫刻を買いまくる日本人がいた。一点ずつでは面倒とばかり、手にしたステッキで画廊の壁をぐるりと指し示し、画商に尋ねる。「全部でいくらかね」。

 ▼有名な「ステッキ買い」伝説を残したのは、川崎造船所(現・川崎重工業)の社長を務めていた松方幸次郎である。戦時下のロンドンに拠点を置いて船舶を売りまくり、「造船成り金」と呼ばれた。一説によれば、購入に費やしたのは3千万円、現在の貨幣価値に換算すれば900億円以上にもなる。

 ▼印象派の巨匠、モネの自宅を訪ねたとき、邸内にある絵を全部買いたいと申し出て、モネを怒らせた。「私は自分のために買うのではない。フランスまで来られない日本の若い画家たちのために本物の油絵を見せてやりたいのだ」。松方の説明で、モネは納得したという。

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