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【宮家邦彦のWorld Watch】朝日の「反権力」論に違和感 パナマ文書を暴いたICIJから見えるジャーナリズムの本質

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【宮家邦彦のWorld Watch】
朝日の「反権力」論に違和感 パナマ文書を暴いたICIJから見えるジャーナリズムの本質

租税回避地の利用が指摘されたアイスランドのグンロイグソン首相に抗議するデモ参加者ら =5日、レイキャビク(ロイター) 租税回避地の利用が指摘されたアイスランドのグンロイグソン首相に抗議するデモ参加者ら =5日、レイキャビク(ロイター)

 4月最初の週末、パナマで巨大爆弾が炸裂(さくれつ)した。タックスヘイブン(租税回避地)で有名な同国の大手法律事務所から膨大な顧客情報が漏洩(ろうえい)したのだ。流出した資料は1100万件以上で、数十万人分、過去40年分もあるという。この種の取引自体は合法だが、資金洗浄、汚職、脱税など犯罪が絡めば、当然各国の司法当局は動き出す。犠牲者の大半は世界の大富豪と犯罪人だろうが、所詮筆者には縁のない話。今の関心は、今後誰が逮捕されるかよりも、誰がこの事件を本格的に報じたかにある。

 その団体は米国ワシントンに本部を置くICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)、膨大な情報を匿名で入手し、80カ国の100以上の報道機関のジャーナリスト400人余とともに1年間資料を分析したという。さすがはICIJだ、名称に「調査報道」を掲げたのもだてではない。今回はこのパナマ文書事件でジャーナリズムの本質を改めて深く考えさせられた。

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