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【「改革」あれこれ】安保法が意味するもの JR東海名誉会長・葛西敬之

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【「改革」あれこれ】
安保法が意味するもの JR東海名誉会長・葛西敬之

 民主党などの空疎な「徹底抗戦」の果てに安保法制が成立した。2つの大きな意味があったと思う。第1は集団的自衛権の行使を可能ならしめたことにより、21世紀日本の安全と平和の礎石が据えられたことである。

 戦後70年、日本は完全な平和を謳歌(おうか)し、奇跡的な経済発展を遂げた。そのエポックとなった決断が昭和35(1960)年の日米安保条約改定である。駐留米軍は同盟軍になり、日本を防衛する義務を負った。米国に全てを任せ切った受動的な同盟国としてではあったが日本は自由主義陣営に加わったのである。

 当時私は大学2年生だったが学内でも街頭でも安保反対運動が荒れ狂っていた。彼らは社会主義陣営に共感し、日米安保は憲法違反だ、非武装中立こそ日本の取るべき道だ、安保は日本を米ソの戦争に巻き込む等と主張していた。一方「物言わぬ多数」は生活実感を踏まえて自由主義に与(くみ)していた。条約が批准されると世の中は急速に沈静化し、それから半世紀、日本は完全な平和と奇跡の繁栄を謳歌したのである。ソ連(当時)は崩壊し社会主義は失敗し、歴史が安保反対論の虚構を証明した。

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