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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 韓定食はあぐらで

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 韓定食はあぐらで

 ソウル中心部の観光街である仁寺洞(インサドン)の路地には韓国料理屋が多い。昔は料亭街として夜には黒塗りの車がよく止まっていたが、近年は若者向きの店が増えた。路地もネオンが出たりで明るくなり、昔の風情は無くなった。

 その仁寺洞の有名店で数年前、座布団にあぐらではなくテーブルと椅子が登場したときは驚いた。思わず「こりゃダメだ!」と叫んだものだ。皿数が多い韓国式伝統料理は「韓定食」という。このところ仁寺洞の老舗の韓定食屋に何軒か相次いでいく機会があったのだが、いずれも椅子式だった。今や高級な店ほどそうなっているようだ。

 理由を聞くと、必ずしも外国人を想定してのことではなく、韓国人自身がその方が楽だと言っているからだという。軒の低い韓国家屋の小部屋に椅子とテーブルは落ち着かない。オールドウオッチャーには座布団にあぐらが懐かしい。そこで無理を言ってテーブルと椅子を片付けさせ、昔風にしてもらうこともある。

 韓国人があぐらで食事をするのがシンドイとは、洋風のマンション暮らしが一般化したせいだろうか。それにしてはスタバやロッテリアで、ホットパンツ姿の女の子たちが椅子の上であぐらをかいているのはどうしたことか。いずれも新・韓国エキゾチシズム?(黒田勝弘)

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