産経ニュース

【オリンピズム】64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした

ニュース コラム

記事詳細

更新

【オリンピズム】
64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした

 例えば、扉上部に「ピクト君」と呼ぶ緑色の人型が走って外に出ようとする図柄が取り付けられている。すると、見た人はそこが非常口だと認識できる。

 絵文字はわかりやすい伝達方法だ。非常口は日本発の図柄が1987年から国際標準になって久しい。

 ピクトグラムという『案内絵文字』は64年東京大会と密接に関わる。直前までの日本は第二の鎖国状態。海外渡航がままならず、来る人もまだ多くはない。言葉は当然、外国人を見た人さえ数は少なかった。

ピクトグラムについて熱く語る村越愛策氏。東京五輪当時は33歳だった (東京・神宮前の株式会社アイ・デザインで)

ピクトグラムについて熱く語る村越愛策氏。東京五輪当時は33歳だった (東京・神宮前の株式会社アイ・デザインで)

 「言葉ができなければ、近くの場所も教えられない。政府はトイレを『主要国の言語で表記しろ』というばかりで…」。元千葉大学教授のサイン・デザイナー、村越愛策は半ばあきれ顔で振り返る。

 「そこで僕の師匠で大会のデザイン・リーダーだった勝見勝先生が絵文字を創ろうと発案した」

 デザイン室は、組織委員会事務局が置かれた旧赤坂離宮の正面玄関横の小部屋と地下会議室に陣取る。

 現在の迎賓館に改装される前。手入れが悪く、夏は暑く冬寒い。使い勝手も劣悪な、そんな環境から亀倉雄策のエンブレムやポスター、入場券やメダル、聖火トーチなど64年を彩るデザインが生まれていった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした
  • 64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした
  • 64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした
  • 64年東京のいまを歩く(23)競技、施設…わかりやすく絵文字にした

「ニュース」のランキング