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【オリンピズム】64年東京のいまを歩く(21)入場行進曲『オリンピック・マーチ』 愛されるものこそ長く残る

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【オリンピズム】
64年東京のいまを歩く(21)入場行進曲『オリンピック・マーチ』 愛されるものこそ長く残る

 愛されているから長く伝えられる。伝えられてきたからこそ、より愛される。

 2020年大会のエンブレムは盛大な発表から40日で白紙撤回された。新国立競技場のデザインと同様、人々に愛されないまま退場し、負の遺産としての役割を担うしかないのか。改めて亀倉雄策の非凡を思う。

開会式で入場行進する日本選手団=1964年10月10日、国立競技場

開会式で入場行進する日本選手団=1964年10月10日、国立競技場

 過日、福島市の古関裕而記念館を訪ねた。館長の佐藤太が話す。「いまも古関作品に触れたいと全国から訪れる人が絶えない」

 帰りがけの東北新幹線福島駅で、初めて気づいた。発車メロディーは『栄冠は君に輝く』なのである。

 夏の甲子園の大会歌が毎日、福島に流れることがうれしい。甲子園球場を揺るがす「六甲颪(おろし)」、正式には『大阪タイガースの歌』とともに古関の代表作だ。

 巨人軍の『闘魂込めて』や早稲田大学応援歌『紺碧(こんぺき)の空』、慶応義塾大学応援歌『我ぞ覇者』…長く、広く歌い継がれるスポーツ応援曲の多くが古関の頭のなかから生まれていった。

 「父はいわゆる運動音痴でスポーツはだめ。でも、若い人を応援したい、何かに打ち込む人を励ましたいとの思いが強くあった」

 長男の正裕は、父のスポーツ姿をみたことがないと笑う。しかし、さっそうとした曲は確かに父の若者に向けたメッセージだ。

 正裕によれば、父が「大変、名誉で光栄なことだと話していた」曲がある。1964年大会開会式の入場行進曲『オリンピック・マーチ』。61歳の私はすぐにメロディーが思い浮かぶ。

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