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【視線】キムチや韓国車…経済悪化も日本のせいなのか ソウル支局編集委員・名村隆寛

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【視線】
キムチや韓国車…経済悪化も日本のせいなのか ソウル支局編集委員・名村隆寛

 自動車、造船、繊維、鉄鋼など韓国が得意としてきた輸出分野で、韓国企業の苦戦が続いている。通貨ウォンの上昇による価格競争力の低下が原因なのだが、輸出不振に加え、投資や内需の冷え込みで景気低迷に直面する韓国では「長期不況が始まった1990年代前半の日本のような状況に向かっている」との懸念が強まっている。

 現状について韓国では「アベノミクスによる円安で韓国の輸出企業の競争力が一層低下している」(韓国紙)という日本への“被害者意識”がメディアを中心に広がっている。ただ、円だけがウォンに対して安いのではない。ユーロやドルも同様に安い。それなのに、韓国では「ウォン高苦」ではなく「円安被害」という表現が一般的で、日本が加害者であるかのようだ。

 輸出産業で韓国は日本と競合する分野が多い。このため、円安で好調な日本企業に「やられた」という焦燥感がある。トヨタと現代自動車の業績比較など、メディアは歴史認識だけでなく経済でも「日本、日本」だ。さらに、「キムチや焼酎、ラーメンなど、数年前まで日本で人気があった韓国製品が売れない」「韓国車が日本で売れない」と不満は日本市場にも向いている。円安以外に対日輸出不振の原因として日本での「嫌韓感情」が挙げられ、「国産車へのプライドにより日本市場は閉ざされている」(朝鮮日報)との解釈さえある。

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