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【産経抄】7月11日

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【産経抄】
7月11日

 「何か自民党感じが悪いよね」。石破茂地方創生相によると、自民党がガタガタッとくるのは、政策よりもこんな国民意識が高まったときだという。確かに民主党への政権交代があった平成21年ごろは、巷(ちまた)には自民党に対するうんざり感が充満していた。

 ▼現代人は多忙である。政治家の資質も個々の政策の是非も、いちいち細かくチェックしてはいられない。テレビの国会中継は仕事の時間中で視聴しにくい。いきおい、広く流通したイメージが主な判断材料となる。

 ▼政治家側もその点は百も承知だから、政敵に負のレッテルを貼り付ける。国会で審議中の安全保障関連法案も「戦争法案」「戦争に巻き込まれる」「徴兵制につながる」「憲法違反」…などと喧伝されている。実態を丁寧に国民に理解させるよりも、とにかく印象を悪くしたいのだろう。

 ▼「さすがは辻元委員。われわれが(無理やり)突き進むというイメージをうまく作ろうとしている」。安倍晋三首相は10日の国会で、安倍政権は異なる意見に耳を貸さないと指摘した民主党の辻元清美氏の質問にこう切り返した。今国会の質疑のあり方を象徴する場面だった。

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