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【オリンピズム】64年東京のいまを歩く(11)6月23日はオリンピックデー 歴史を語る大切さを思う日

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【オリンピズム】
64年東京のいまを歩く(11)6月23日はオリンピックデー 歴史を語る大切さを思う日

 きょう6月23日はオリンピックデー。日本オリンピック委員会(JOC)は恒例のオリンピック・コンサートを今年も開催する。

 スポーツと音楽、いや文化、芸術との融合は創始者ピエール・ド・クーベルタンの理想とした姿である。

 「ピエールは教育者であり、スポーツにも芸術にも理解を示した。そして、オリンピックを通して心身ともに調和のとれた若者を育成しようと考えた」

 ジョフロワ・ド・ナバセル・ド・クーベルタンをフランス・ノルマンディーの地、ミルビルに訪ねたのは1997年だった。クーベルタンのめいの息子で名門貴族の家督を継いだこの人は、著名なクーベルタン研究家でもあった。

クーベルタンの心の故郷、フランス北西部のミルビル。クーベルタンの事業失敗で一度は人手に渡っていた居城をナバセルが苦労して買い戻した (1997年、佐野慎輔撮影)

クーベルタンの心の故郷、フランス北西部のミルビル。クーベルタンの事業失敗で一度は人手に渡っていた居城をナバセルが苦労して買い戻した (1997年、佐野慎輔撮影)

 クーベルタンは母方の実家の居城があるミルビルの地を好んだ。フランスで初めてローンテニスが行われた芝生が美しい前庭、重厚な石造りの城。ナバセルによれば、クーベルタンは中世のタペストリーが飾られた居室で古代オリンピックを今の世に復興させる想をめぐらせたという。

 思いは一度ははね返された。クーベルタンは2年後再び、ソルボンヌの名が冠されたパリ大学の大講堂で「オリンピック復興のためのパリ国際会議」を開く。

 会議初日、彼は古代ギリシャの遺跡から発掘、採譜した「アポロンの歌」を流す。音楽の効用か、思うように会議は運んだ。

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