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【日曜に書く】古代「女性」の輝きに学ぼう 論説委員・山上直子

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【日曜に書く】
古代「女性」の輝きに学ぼう 論説委員・山上直子

 女性議員の資質問題で世の中騒がしいが、きょう12日は統一地方選前半戦の投開票日。思いついて、立候補者に占める女性の割合を調べてみた。

 北海道をはじめ10の道県知事選では16.0%、ほかに、5政令市長選17.6%▽41道府県議選11.6%▽17政令市議選17.9%。

 増える傾向にあるとはいえ、候補者ですら女性は2割に満たない。安倍政権の「平成32年までに社会の指導的地位に占める女性の割合を3割に」という目標を思えば、ため息が出る。

朝廷を支えた女性官僚

 ところがずっと昔、古代の日本で女性官僚が男性とともにバリバリ働き、昇進や結婚もしていた時代があった…と聞いて驚いた。

 『古代の女性官僚-女官の出世・結婚・引退』(吉川弘文館)の著者、伊集院葉子・川村学園女子大非常勤講師によると、奈良時代には古代のキャリアウーマンともいうべき女性官僚「女官」がいて、男性官僚とともに働き、その存在は男性の補助的役割でもなく、隷属的存在でもなかったという。

 カギは律令制(法体系)の導入だ。日本の律令は、中国・唐を手本に奈良時代までに完成したが、あちらの確立された男性官僚システムとは異なる独自性があった。それが女官であり、唐や隋、後の朝鮮王朝の後宮女官とは異なり、日本では隷属する側妾(そくしょう)候補ではなく、天皇直属の職員、つまり女性官僚だったというのだ。

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