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【宮家邦彦のWorld Watch】イラン核「合意」は曖昧過ぎる イスラエル、サウジが黙っていない…中東「核拡散」の予感

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【宮家邦彦のWorld Watch】
イラン核「合意」は曖昧過ぎる イスラエル、サウジが黙っていない…中東「核拡散」の予感

核協議を終えて記者会見に臨むケリー米国務長官(左)とイランのザリフ外相(右)ら =2日、スイス・ローザンヌ(AP)

 2日、欧米など主要6カ国がイランと核開発に関する「枠組み」に合意した。6月末の最終合意に向け交渉は続くが、要するに今後10年以上核兵器製造が不可能なレベルまでイランのウラン濃縮能力を制限する内容だという。本当なのか。中東に長く住んだ筆者にはどうもピンとこない。中東で核兵器拡散が始まる序曲ではないのか。そう考える理由をご説明する。

 案の定、合意発表直後のテヘランはお祭り騒ぎだった。経済制裁解除への期待は想像以上に高い。一方、ワシントンではオバマ政権が「歴史的」成果を誇示する中、議会共和党は批判を強めている。何が問題なのか。まずは合意内容を、あえてイランの立場から、検証してみよう。

 ●イランの核開発活動を最長25年間制約し、最初の10年間は特に厳しい制限を課す。

 【(イランの底意、以下同じ)制裁が続けばイランは潰れる。喫緊の課題は制裁解除であり、核開発は今後適当な時期に再開すればよい】

 ●米国・欧州連合(EU)は国際原子力機関(IAEA)がイランの義務順守を確認することを条件に制裁を緩和する。

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