産経ニュース

【産経抄】消えるアジフライ 2月13日

ニュース コラム

記事詳細

更新

【産経抄】
消えるアジフライ 2月13日

 「どこかの定食屋で山盛りの生キャベツとアジフライに、安いソースをドボドボとかけて食べたら、生きてシャバに戻ったと実感するだろう」。脚本家の内館牧子さんが、エッセーに書いている。

 ▼内館さんは数年前、旅先で心臓病に襲われ、4カ月にわたる入院生活を余儀なくされた。退院が近づくにつれて、頭の中は食べ物のことでいっぱいになる。なかでも一番食べたかったのは、アジフライだった。

 ▼そんな庶民の味を代表する料理をメニューから外す動きが、一部の飲食店から出ている。マアジの水揚げが減少して、卸値が上がり、採算が取れなくなっているのだ。ニホンウナギは昨年、「絶滅危惧種」に指定された。クロマグロも資源の枯渇が心配されている。大衆魚と呼ばれる魚にまで、危機が忍び寄っているのか。

「ニュース」のランキング