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【スポーツ茶論】ヤクルト山田哲人の大変身に「微笑三太郎」のコーチ術 

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【スポーツ茶論】
ヤクルト山田哲人の大変身に「微笑三太郎」のコーチ術 

 2014年のプロ野球で“通”をうならせた記録があった。ヤクルトの山田哲人内野手が、藤村富美男(阪神、1950年)の持つ日本人右打者最多となる191安打の記録を更新した。今や左打ちが飽和状態の球界で、右打者というところに価値がある。

 山田は1年目の2011年、クライマックスシリーズで異例のデビューを飾るが、2年目は出場わずか26試合。3年目の昨季に二塁のレギュラーをつかんだが安打数99、本塁打は3本。それが今季は最多193安打だけでなく、リーグ3位の29本塁打も記録した。

 山田の大変身は杉村繁打撃コーチの存在抜きには語れない。DeNAコーチからヤクルトに戻った昨春、くすぶっていた山田に「ホームランバッターと、ヒットを量産する選手のどちらになりたいんだ? 足もあるなら3割、20本の選手の方が長生きできるぞ」とアドバイスし、二人三脚の指導が始まる。本拠地、遠征先問わずティー打撃を毎日続けたが、そこには技術以外の大切な要素があった。

 「2人だから会話する。野球はもちろん、ここじゃ言えないような内容までね。そこで人間性や精神状態も分かってくるんだよ」

 シーズン前にはテンションを維持するため本塁打20本、180安打と目標を設定。しかも「ヒットは週に7、8本。1カ月で30本、シーズン6カ月で180安打ならタイトルも狙える」「本塁打は月に3本でいい。それでシーズン20本になる」と現実感をもたせる。小さな課題を克服すれば、大きな目的を乗り越えられるというのが持論だ。

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