産経ニュース

【外信コラム】ロンドンの甃 英国で忌み嫌われる日本からの“輸入品”

ニュース コラム

記事詳細

更新

【外信コラム】
ロンドンの甃 英国で忌み嫌われる日本からの“輸入品”

 「日本」ブランドは世界中で愛される「高品質」の代名詞である。だが、英国で忌み嫌われている「日本」があった。「ジャパニーズ・ノットウィード(日本名イタドリ)」。日本の野山に生えるタデ科の多年生植物である。

 竹に似た中空の茎を折るとポコッと音がして、食べると酸味がある。だから「スカンポ」とも呼ばれる。春の山菜狩りでは昔、若芽を摘んで楽しんだ。

 ところが英BBC放送によると、そのスカンポが「英国で最も破壊的な侵略的外来植物のひとつ」に指定された。自宅の庭などで駆除を怠ると「反社会的行為」とみなされ最大2500ポンド(約46万円)の罰金を科されることになったというから驚いた。

 スカンポは19世紀、観賞用として日本から英国に輸入されたが、旺盛な繁殖力で垣根を越えて拡散。成長も早く、在来種の植物の脅威となるだけでなく、舗装道や石畳、家屋、壁をも突き破り、資産に甚大な損害を与えているという。

 茎を刈っても、地下数メートルにも及ぶ根を絶やさない限り、何度でも再生する力強さだ。数年前から実験が行われているスカンポの天敵、イタドリマダラキジラミによる駆除も始まったが、結果が出るのは十数年後。日本の荒くれ者に「サヨナラ」を言うのはなかなか難しいようだ。(内藤泰朗)

「ニュース」のランキング