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【社説検証】道徳の教科化 「問われるのは指導力」と産読 朝毎東は「価値観の押しつけ」

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【社説検証】
道徳の教科化 「問われるのは指導力」と産読 朝毎東は「価値観の押しつけ」

特攻隊員の遺書を題材に、親への感謝と命の大切さを教える川村真弘教諭。遺書を読み聞かせると、いつもはざわつく教室が静まりかえったという=4月10日、高知市立南海中学校(河合龍一撮影)

 中央教育審議会が10月21日、「道徳教育の教科化」を下村博文文部科学相に答申した。現在は正式な教科ではない小中学校の「道徳の時間」を、数値評価を行わない「特別の教科」に格上げし、検定教科書を導入する。文科省は学習指導要領を改定し、早ければ平成30年度からの教科化を目指すという。

 別表の通り、5紙が答申を受けて社説を掲載した(読売は8月の社説から引いた)。

 産経は「規範意識や公共心を育む教育がより必要なときである。教科化の意義は大きい」と歓迎し、読売も「教科化を契機に、道徳教育を充実させることが大切である」と支持した。

 教科化が望まれる背景についてはともに、道徳が正式な教科とされなかったためにおざなりに扱われたり、授業が別の教科に流用されたりする問題があったことを指摘している。

 対して教科化を強く批判したのが朝日、毎日、東京の3紙だった。「教科にすることで多様な価値観が育つのか。かえって逆効果になりはしないか。その懸念をぬぐえない」(朝日)、「何のための教科化か」「道徳は、押しつけ的な『規格化』や、一定の価値観などが物差しになりがちな『評価』はなじまない」「つい『いい子』度合いを尺度にしてしまう懸念はないか」(毎日)、「国が一律の物差しを作れば、自由かつ多様であるべき価値観や思想信条を統制することになりかねない」(東京)-。どれも、道徳の教科化が「価値観の押しつけ」につながるとの認識だ。

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