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【スルガ銀不正】スルガ銀 経営抜本改革 支援体制 構築厳しく 薄いメリット、買収現実味なし

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【スルガ銀不正】
スルガ銀 経営抜本改革 支援体制 構築厳しく 薄いメリット、買収現実味なし

静岡県沼津市のスルガ銀行本店=7日夜 静岡県沼津市のスルガ銀行本店=7日夜

 先行き不安は既に株式市場で表面化。今年1月時点で2500円を超えていたスルガ銀の株価は問題発覚後から下落。足元では500円台で推移するなど低迷が続く。金融機関の株価が5分の1程度に暴落する事態は異例だ。

 このため、市場では「スルガ銀の引き受け先がどこになるかに関心が移っている」(証券会社)。名前が挙がるのは3メガバンクや、横浜銀行と東日本銀行を傘下に持つコンコルディア・フィナンシャルグループなど。国内外のファンドやスルガ銀と同じ静岡県を地盤とする有力地銀の静岡銀行、顧客基盤の拡大が課題のあおぞら銀行などの名前もささやかれる。

 ただ、スルガ銀は無理な経営をしてきただけに再建支援のメリットは小さいとみる金融機関は多い。メガバンクは国際業務を手がける銀行の財務健全化を目指す「バーゼル規制」への対応で、系列の地銀株を手放してきた経緯もあり、「メガバンクによる買収は現実的ではない」(関係者)。コンコルディアも東日本銀が金融庁から不適切融資で業務改善命令を受けたばかりで、経営体制の立て直しが最優先課題だ。常務以上の取締役5人が7日付で引責辞任し、新社長に有国三知男取締役(52)が就任したが、再建の道のりは険しそうだ。(飯田耕司)

     

 有国三知男氏(ありくに・みちお) 立教大卒。平成元年駿河銀行(現スルガ銀行)。経営企画部キャスティング部長などを経て28年6月から取締役。7日に社長就任。静岡県出身。米山明広社長は退任。

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