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【文科省汚職】「同じ人ばかり、交際費の使い方おかしい」 費用負担の民間会社、数年前から贈賄側へ指摘 

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【文科省汚職】
「同じ人ばかり、交際費の使い方おかしい」 費用負担の民間会社、数年前から贈賄側へ指摘 

文科省汚職事件の構図 文科省汚職事件の構図

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務をめぐる汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司(こうじ)容疑者(47)らが、毎月数百万円の接待費を負担させていた民間会社から「交際費の使い方がおかしい」と指摘されていたことが13日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部はコンサル会社から打ち合わせの議事録などを押収し、谷口容疑者らが中央省庁官僚らへの過剰な飲食接待を認識していたとみて実態解明を進めている。

 この事件で、文部科学省前国際統括官の川端和明容疑者(57)=収賄容疑で逮捕=は、JAXA理事に出向中の平成27年8月~29年3月、谷口容疑者が役員を務めていた医療コンサル会社に便宜を図るなどし、見返りに東京都内の飲食店などで計約140万円相当の飲食接待を受けた疑いが持たれている。

 谷口容疑者は川端容疑者のほか、前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)被告(59)=受託収賄(じゅたくしゅうわい)罪で起訴=ら複数の文科省幹部を飲食接待していたとされ、コンサル会社が過去に契約を結んだ複数の民間会社に接待費を負担させていたことがすでに判明している。

 関係者によると、谷口容疑者らは26年ごろ、当時契約先だった民間会社から「同じ人物ばかり高級クラブで頻繁に接待している」と指摘され、谷口容疑者を接待役から外すよう要請された。これに対し、接待を指示していたとみられるコンサル会社元役員の男性が、「(接待役を)つなぐ人が必要だから代わりを準備するのに半年はかかる」などと官僚らとの人脈づくりに理解を求めたという。

 谷口容疑者は東京・銀座の高級クラブでの飲食接待に月平均計約300万円使っていたとみられ、多い月には約600万円に上ったとされる。この民間会社からは間もなくコンサル契約を解消され、その後は東京都西東京市内の電気通信工事会社など別の会社が接待費を負担したとみられる。

 特捜部は、谷口容疑者らが数年前から官僚らを繰り返し接待し、有利な取り計らいを引き出そうとしていたとみて、過去の接待内容も含め捜査している。

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