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【栃木女児殺害】別事件起訴後勾留中の余罪取り調べは「任意捜査の限度超え、違法」 調書の証拠能力は否定せず

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【栃木女児殺害】
別事件起訴後勾留中の余罪取り調べは「任意捜査の限度超え、違法」 調書の証拠能力は否定せず

 勝又拓哉被告  勝又拓哉被告

 平成17年に栃木県今市市(現日光市)の小1女児を殺害したとして、殺人罪などに問われた勝又拓哉被告(36)を1審宇都宮地裁の裁判員裁判判決に続いて無期懲役とした3日の東京高裁判決で、藤井敏明裁判長は、被告が商標法違反罪で起訴され、身柄勾留中に行われた殺人容疑の取り調べは「任意捜査として社会通念上相当と認められる限度を超えており、違法」と指摘した。取り調べで作成された供述調書の証拠能力は否定しなかった。

 藤井裁判長は1審を破棄した上で「間接証拠などから、被告が殺害の犯人だと認められる」として、改めて無期懲役を言い渡した。

 1審判決によると、勝又被告は偽ブランド品を所持していたとする商標法違反容疑で平成26年1月29日に逮捕され、同罪で起訴された2月18日に、検察官に殺害を自白。供述を変遷させた後に6月11日から詳細な供述を始め、24日に殺人罪で起訴された。

 藤井裁判長は、2月25日の取り調べは被告が黙秘権を行使したいと申し出た後も30分以上続行された末、被告が「もう無理」と言いながら自殺を図ろうとしたと指摘。余罪取り調べが44日間に及び、弁護人からの中止の申し入れも無視されていたことからも、任意捜査の限度を超えた違法な取り調べだったと判断した。

 一方、検察官が被告に「これまでの供述にこだわる必要はない」と告げていたことなどから、「調書が、違法な余罪取り調べによって得られたものとは評価できない」とした。

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