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ギリシャ山林火災の死者92人に、チプラス政権の危機対応に批判集中

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ギリシャ山林火災の死者92人に、チプラス政権の危機対応に批判集中

アテネの国会前で7月30日夜、ロウソクを灯して山林火災の犠牲者を悼む市民ら(AP) アテネの国会前で7月30日夜、ロウソクを灯して山林火災の犠牲者を悼む市民ら(AP)

 【ベルリン=宮下日出男】ギリシャの首都アテネ近郊の山林火災は7月23日の発生から1週間余りが経過した。犠牲者はこれまでに92人に上り、近年最悪の惨事となった。行方不明者の捜索が続くが、避難誘導など危機対応のまずさも露呈し、チプラス政権は激しい批判にさらされている。

 火災はアテネの東約30キロの山岳で発生。強風にあおられ、避暑地マティなど付近の街に広がった。死者の大半は家屋や車の中で焼死。海に逃げ込んで溺死した人も多い。死者は2007年に同国で60人以上が死亡した山林火災を大きく上回った。

 現地の報道によると、被害拡大の背景に指摘されるのは都市計画上の問題。森林に隣接する形で多くの家屋が建築され、道も狭いため、消防車などの接近を難しくした。さらに正式な避難指示が出されず、政府の災害時の対応計画はあっても、自治体を含む連携が不十分だった可能性もある。

 一方、政府では発生後、カメノス国防相が英メディアに、被災地に違法建築が多かったことも被害拡大の一因だとし、「法を守らない危険を理解するとき」と強調。トスカス内務副大臣は放火が原因である「重大な証拠がある」と表明したが、ここにきて火の不始末との見方も浮上している。

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