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【オウム死刑執行】「信教の自由」を捜査阻む盾に 元捜査員、同種事件に懸念

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【オウム死刑執行】
「信教の自由」を捜査阻む盾に 元捜査員、同種事件に懸念

オウム真理教の死刑囚の刑が執行されたとの報を受け、東京拘置所に集まった報道陣と警戒する警察官=26日午前、東京都葛飾区(松本健吾撮影) オウム真理教の死刑囚の刑が執行されたとの報を受け、東京拘置所に集まった報道陣と警戒する警察官=26日午前、東京都葛飾区(松本健吾撮影)

 一連のオウム真理教事件で警察当局は宗教法人という壁に苦悩しながら捜査を続けた。麻原彰晃元死刑囚ら13人の刑執行が終わり、元捜査員たちは捜索現場や取調室で向き合った元死刑囚の表情、言葉を思い出しながら胸中を語った。

 教団施設から脱走した信者を拉致する事件が頻発し、東京都内でも平成3年秋ごろから相次いだが、捜査は思うように進まなかった。「オウムは『信教の自由』を盾に追及を免れていた。『本人の自由意思で教団に戻った』と主張されると、引き下がらざるを得なかった」。元警視庁捜査1課理事官の大峯泰広氏は当時の歯がゆさを語った。

 潮目が変わったのは、7年2月の目黒公証役場事務長監禁致死事件。レンタカーの指紋などからオウムの関与が確定的となった。

 山梨県上九一色(かみくしいき)村(当時)の教団本部の捜索を指揮した山田正治元捜査1課長は、隠し部屋に潜む麻原元死刑囚の身柄を確保した。麻原元死刑囚は健康状態を調べようとした医師の触診を「触らないでください。カルマ(業・ごう)がつく」と拒む一方、多額の現金を所持していた。

 その光景に山田氏は「ただの犯罪者。(信者たちは)何でこんな男にだまされるんだ」と憤りを覚えたといい、「刑執行は当然だが、どうしてこんなに遅くなったのか」と話す。

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