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司法取引「国民の理解得られるよう慎重に運用」 稲田新検事総長が就任会見

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司法取引「国民の理解得られるよう慎重に運用」 稲田新検事総長が就任会見

記者会見の冒頭、発言する稲田伸夫検事総長=25日午後、東京・霞が関の検察庁(酒巻俊介撮影) 記者会見の冒頭、発言する稲田伸夫検事総長=25日午後、東京・霞が関の検察庁(酒巻俊介撮影)

 検察トップの検事総長に25日付で就任した稲田伸夫氏(61)が同日、東京・霞が関の最高検で記者会見し、「近時の新制度導入や刑罰の改正が適切に運用されるよう努めたい」と抱負を述べた。

 平成22年の大阪地検特捜部による証拠改竄事件後に始まった取り調べの録音・録画(可視化)など一連の改革について、稲田氏は「時代や社会の変化に検察が乗り遅れたことが根本」と分析。「日々変わっていく世の中にアンテナを高くすることが必要。課題はまだある」と話した。

 改革の一環として6月から始まり、すでに外国公務員への贈賄事件で初適用された「司法取引」(協議・合意制度)について、稲田氏は「得られる供述の信用性などを十分検証しないといけない。国民の理解が得られるよう慎重に運用していく」との考えを示した。

 稲田氏は東大卒で昭和56年に任官し、法務省刑事局長、事務次官などを歴任。法務行政を畑とするいわゆる「赤レンガ派」だが、東京地検特捜部などでの現場経験もある。

 検事総長を退任した西川克行氏(64)も同日会見し、「時代の変化に対応しながら犯罪に立ち向かってもらいたい」とエールを送った。(市岡豊大)

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