産経ニュース

「死の恐怖感じた」心臓疾患提訴の男性

ニュース 社会

記事詳細

更新


「死の恐怖感じた」心臓疾患提訴の男性

 感染性心内膜炎は、放置すれば脳梗塞などの合併症を起こす危険があり、男性は取材に「死の恐怖を感じた」と話した。再発を防ぐため日常の行動が大きく制限される上、人工生体弁の耐用年数は15~20年程度で再手術への不安もつきまとう。経営する歯科医院では現在、週6日の診療の半分を別の医師に依頼。ライフワークの高齢者宅の訪問診療も制限せざるを得なくなり「残念でならない」と悔しさをにじませる。

 「これまで心臓に何の疾患もなかったのに、なぜこんなことになったのか」。男性は病院に対し、治療と心内膜炎との因果関係について繰り返し説明を求めてきた。病院は昨年9月、A4判1枚の回答書を男性に送付し、「入院中の治療は妥当」と結論づけた上で、退院後に発熱などの症状があったにもかかわらず、緊急入院とならなかったのは「本人の要望」と回答。男性は別の持病の検査入院を勧められた際に断ったと反論し、「患者に責任転嫁する内容。同じ医療従事者として信じられない」。

 同様の事案の再発防止を願い、提訴に踏み切る。男性は「治療でミスがあったのなら、原因を検証し、患者に説明するのが医者の務め。病院には医療機関としてのあり方を見直してもらいたい」と話している。

「ニュース」のランキング