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【大川小津波訴訟】「現場の判断ミス」から「組織的過失」に 震災1年前に予見可能

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【大川小津波訴訟】
「現場の判断ミス」から「組織的過失」に 震災1年前に予見可能

大川小津波訴訟の控訴審判決で「勝訴」などと書かれた垂れ幕を掲げ、記者の質問に答える遺族ら=26日午後、仙台高裁前 大川小津波訴訟の控訴審判決で「勝訴」などと書かれた垂れ幕を掲げ、記者の質問に答える遺族ら=26日午後、仙台高裁前

 東日本大震災の一連の津波訴訟で、司法が事前防災の過失を初めて認めた。津波で犠牲となった宮城県石巻市立大川小の児童23人の遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決。仙台高裁は、1審仙台地裁判決に続いて市と県に14億円超の賠償を命じるとともに、震災直後の現場の教職員に「判断ミス」があったとした1審に対して、そもそも学校側の防災体制に「組織的過失」があったと判断した。

 1、2審で判断が大きく変わったのは、学校側が大川小への津波の襲来を予見した時期。1審が津波の「約7分前」としたのに対し、2審は「約1年前」に予見可能だったとした。

 平成23年3月11日午後2時46分に発生した震災の直後、児童らは教職員の指示で校庭に待機。その後、近くの堤防に徒歩で移動を始めたが、3時37分に大川小に津波が襲来し、児童らが巻き込まれた。

 28年10月の1審判決は、3時半ごろには、「すぐ高台へ避難するように」と呼びかける市の広報車が大川小近くを通過したと指摘。この時点で教職員は津波の襲来を予見できたはずで、児童を裏山へ避難させるべきだったと判断した。

 震災前の防災体制については、市のハザードマップで大川小が津波浸水予想区域に含まれていなかったことなどから、過失はなかったとした。

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