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【被災地を歩く】「震災、飾らずに伝えたい」紙芝居で語り継ぐ

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【被災地を歩く】
「震災、飾らずに伝えたい」紙芝居で語り継ぐ

スクリーンに映し出された紙芝居に合わせ岡洋子さん(右)ら家族が台詞を読み上げると、会場は静まり返った=平成29年12月、千葉県成田市(岡洋子さん提供) スクリーンに映し出された紙芝居に合わせ岡洋子さん(右)ら家族が台詞を読み上げると、会場は静まり返った=平成29年12月、千葉県成田市(岡洋子さん提供)

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で体験した苦悩や葛藤などを、紙芝居を通して語り継ぐ女性がいる。福島県浪江町から福島市に避難した岡洋子さん(57)=写真。取り組みを始めて約4年。仮設住宅が中心だった活動は、いつしか県外に広がり、昨年3月にはフランスでの公演にも臨んだ。岡さんは、訥々とした語り口で言う。「震災や浪江のことを、飾らず多くの人に伝える。これが私の役割なんです」

 千葉県成田市で昨年12月に開かれたイベントで、近作『なみえ母・娘避難物語 帰らない』が上演された。宮城県名取市で2人の娘とともに大きな揺れに見舞われ、やっとの思いで浪江町の自宅に戻ると、介護施設で働き始めた娘が、勤務先に向かった。「行くな」と言えず、送り出した母の苦悩。娘は混乱した施設で、心身とも極限状態に追い込まれる…という物語。岡さんの体験を作品にした。

 上演には、岡さんとともに、施設に向かった長女の美里さん(28)のほか、次女の裕美さん(24)、夫の高志さん(60)も出演。淡々とした語りに、会場は静まり返り、涙を流す来場者もいた。

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