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エレベーター事故無罪 「責任誰が…」遺族ら無念

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エレベーター事故無罪 「責任誰が…」遺族ら無念

東京高裁の判決を受け、事故前の大輔さんの写真を前に会見する母親の市川正子さん(右)=14日午後、東京都千代田区(福島範和撮影) 東京高裁の判決を受け、事故前の大輔さんの写真を前に会見する母親の市川正子さん(右)=14日午後、東京都千代田区(福島範和撮影)

 エレベーター保守点検会社の3人を逆転無罪とした東京高裁判決。秋葉康弘裁判長が判決理由を読み上げる間、市川大輔さんの母、正子さん(66)はノートにメモをとりながらハンカチで目元を押さえた。閉廷後は東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開き、「息子に報告できない」と悔しさをにじませた。

 事故発生から11年余り。正子さんは行政や業界に原因究明を呼びかけてきた。国土交通省が再発防止策を打ち出すなど安全対策が前進する中で言い渡された無罪判決に、「これでいいのか。息子の命は誰が責任をとってくれるのか。問題は何一つ解決していない」と不満を口にした。

 会見に同席した前川雄司弁護士は判決が「点検時に異常が発生していた証拠がない」とした点に触れ、「いつ異常が発生したか、刑事裁判では分からずじまい。多くの問題を積み残したままの判決だ」と批判。中村雅人弁護士は「事故では点検時の記録がきちんと残されていなかった。記録があれば原因に迫れたはずで、万が一事故が起きたときの原因究明ができるよう、記録を詳細に残すことを業界全体に広げるべきだ」と語った。

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