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【主張】神鋼の品質不正 全社挙げ法令順守を図れ

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【主張】
神鋼の品質不正 全社挙げ法令順守を図れ

 神戸製鋼所が製品データの改竄(かいざん)問題に関する調査報告書をまとめた。元役員らが不正に関与し、顧客との契約に適合しない製品を600社以上に出荷していた。

 社長が交代し、再発防止に向けて企業統治を強化するというが、「器」だけ整えても機能しなければ意味がない。経営陣を含め全社を挙げて法令順守の意識改革を徹底し、再発防止につなげてほしい。

 利益の追求を優先し、納期に間に合わせるための検査データ改竄が全社的に蔓延(まんえん)していた。不正は確認できるだけで、50年前から慣行になっていた。組織ぐるみの不正というほかない。日本のものづくりに対する信頼を大きく失墜させた責任は極めて重大である。

 検査不正の舞台となったアルミや銅、鉄鋼などは、自動車や鉄道などで多く使われている。安全性の確認が終わっていない出荷先も残されている。まずは安全点検を急がなければならない。

 報告書によると、多くの工場で以前から不正が繰り返され、不正なデータをパソコンで管理していた部署もあった。収益優先のしわ寄せが生産現場に来ていたと釈明するが、顧客との信頼関係を裏切り、不正な製品の出荷を長年続けていた言い訳にはなるまい。

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